2007年にカナダで始まった「ピンクシャツデー」。ピンクのシャツを着ることによって、いじめに反対する姿勢を示すキャンペーンのことである。
カナダの中高一貫校の男子中学生がピンクのポロシャツを着て登校したところ、「ホモセクシュアルだ」といじめられ暴行を受けた。それを聞いた男子高校生2人が「明日学校でピンクのシャツを配るから一緒に着よう」といじめに反対する行動を同級生に呼びかけるとすぐに広まり、翌朝はピンクのものを身に着けて登校する生徒でいっぱいとなった。そして学校からいじめがなくなったそうだ。
朝日新聞にもピンクシャツデーに関する記事があった。毎日新聞と比較すると、ピンクシャツデーの成り立ちについての記述が少ない。毎日新聞では、ピンクシャツデー実行委員会代表の話を元にピンクシャツデーの成り立ちについて説明している。そのためどのようないじめが起き、誰のどんな行動が解決につながったのかが詳しく述べられている。
また、いつがピンクシャツデーなのかという記述について比較すると、毎日新聞には今年の日にちしか書かれていない。これでは来年のピンクシャツデーがいつなのかわからない。一方朝日新聞には、“2月の最終水曜日”と書かれている。このような記述があることで、毎年いつがピンクシャツデーなのかが分かる。
いじめに反対だ、という意思を表明し行動することは簡単なことではないが、救われる人がいるということを覚えておくべきではないだろうか。
この記事を読むまでピンクシャツデーと言う活動を知らなかったという人がいれば日本YMCA同盟のホームページに掲載されている動画をぜひ見てほしい。一人でも多くの人にこの活動を知り、この活動が日本中に、そして世界中に広がることを願う。
【参考】
日本YMCA同盟