卒業研究のための発展的勉強法
4つのレベルに分けてみました。
レベル2〜4は、レベル3bを中心に行きつ戻りつ進めていくのが普通です。
●レベル1.事典・辞典
百科事典(ウィキペディアも含む)や広辞苑で自分のテーマに関連する項目を全て読む。
*卒業研究では、これらの情報ソースにある内容は“誰もが知っている類いの知識”として扱われる(実際に誰もが知っているかどうかは問題ではない)。
*レポートや論文の参考文献リストには書かない(おさえていて当然の知識だから)。ただし広辞苑的定義を批判する場合は別。
●レベル2.記事(宝の山)、統計情報
自分のテーマに関連する記事を、ネットだけではなく愛大図書館の新聞記事データベース&雑誌記事データベースも使って集め、読む。また、白書や何々年報といった統計情報にも当たる。
*事実関係の把握として非常に重要。
*Googleのニュースアラート(googleのアカウントが必要)を活用して、日々記事を集めていく。
*雑誌記事のバックナンバーは図書館でコピーする。
*記事類はレポートや論文には参考資料として書き込む。
●レベル3a.大学の授業で使う教科書や新書
自分の研究対象の理解の仕方を学ぶ道具。これがないと、表面的な理解で終わる可能性が高い。
*タイトルが「…入門」、「…学」などであることが多い。
*基本的な分析概念、パースペクティブ、キーワードを知り、自分の研究に活用する。
*当該文献の中の参考文献リストを使って、読むべき本をさらに見つけていく。とくに古典は重要。
*このタイプの本は複数読むべき。⇒その分野の常識(パースペクティブ、基本概念、古典)を知ることができる。
●レベル3b.自ら行う調査:最も重要
自分なりのデータ集め(フィールドワークやメディア分析)。卒業研究の核になる部分。
●レベル4.先行研究の調査
レベル1〜4までをある程度進めた上で、自分のテーマに関連する研究書や研究論文に当たっていく。
それによって、その分野の最新の常識を知り、自分の研究のオリジナリティを見出す。
*研究論文の検索にはcinii(サイニー)やGoogle Scholarを使う。