論文・レポートの出典の書き方
論文・レポートの出典の書き方
重要なのは、情報ソースがどれなのか、読み手が簡単に特定できるようにすること。
そのために、以下のようにする。
1)情報ソースの正確なデータは、レポート末尾の「参考文献一覧」に一括する。ウェブサイトの場合はそれぞれ脚注に入れる。いずれもレポート本文内(図表も含む)には入れない。
2)レポート本文中の表記は、当該の情報が「参考文献一覧」のどれなのかをチェックできる最小限の記号的表記(著者/作者名と出版年)にする。
以下、
<書籍>
<新聞記事ならびに無記名の雑誌記事>
<ウェブ資料の出典の書き方>
という3パターンを順に説明。
<書籍>
1)本文では(著者名、出版年:ページ)と記す。
例:(鈴木、2005)、(ジョーンズ、1995:45)、(陳、1987:25-27)。
*繰り返す場合は、(ibid.)、(ibid.:84-97)として、いちいち全て書かない。
2)参考文献リスト:単著の場合
①単著:
②編著:
田中太郎(編) 1999『ささしまの歴史と文化』愛知大学出版社
③翻訳書:
陳愛大 1987『東亜同文書院の「大旅行」』(田中太郎訳)ささしま書店
④編著や雑誌の一章/一部/記名記事:
鈴木一郎 1999「ささしま操車場の観光利用」田中太郎(編)1999『ささしまの歴史と文化』愛知大学出版社
⑤同じ著者で出版年も同じ文献がある場合は以下のように書く:
文献名を五十音順に並べて、当該文献をアルファベットで区別。本文中の表記における出版年にもアルファベットを付ける。
<新聞記事ならびに無記名の雑誌記事>
基本的に、記者による記事の場合記者名は無視して可!
1)紙媒体からの引用の場合:
本文に組み込む。
文例1;
文例2;
その場に居合わせた同大学生は「トランプ大統領が女子大生に何か耳打ちしたあと平手打ちが飛んだ」と語っている(2017年12月4日付けの中日新聞記事「女子学生がトランプ大統領に平手打ち 愛知大学名古屋キャンパスで」)。
*丸括弧内が長い場合は適宜注釈にする。
2)ウェブからの引用の場合:
上記1)の文章にして、URLと閲覧日だけ注釈にする。
3)記者以外の人による記名記事(コラムや人生回顧モノなど)の場合:
上記の④編著や雑誌の一章/一部/記名記事と同じ書き方をする。
<ウェブ資料の出典の書き方>
全て注釈を利用する。「より」などの文言は不要!
1)ホームページの場合
サイト作成者『ホームページ名』(URL)西暦年月日閲覧
例:
愛知大学『愛知大学ホームページ』(http://www2.aichi-u.ac.jp)2017年12月3日閲覧
2)ホームページ内の一サイトの場合
サイト作成者「サイト名/記事名」(URL)『ホームページ名』西暦年月日閲覧
*ホームページ自体のURLは不要。
①例:日付がない場合
愛知大学国際コミュニケーション学部「学部ポリシー」(http://ic.aichi-u.ac.jp/gakubu/policy.html)『愛知大学国際コミュニケーション学部ホームページ』2017年12月3日閲覧
②例:日付がある場合はサイト名に丸括弧で付記
愛知大学国際コミュニケーション学部「学部だより:2016年度から英語学科はコース制を導入します(2015年7月1日)」(http://ic.aichi-u.ac.jp/news/gakubu/797.html)『愛知大学国際コミュニケーション学部ホームページ』2017年12月3日閲覧
③例:サイト作成者の名前が不明の場合
(サイト作成者不明)「『新宿御苑』菊花展、開催中。晩秋のぬくもりを求めて。(2017年11月2日)」(http://blog.goo.ne.jp/12240106/e/b8e7899bacbc2980945df444c2980ebf)『おやじのつぶやき』2017年12月16日閲覧
3)図表の出典記載の場合
図表下部に以下のように記す。
注)サイト「…」を元に筆者作成
というように注の末尾に注釈番号を入れ、1)あるいは2)の情報を注釈に記す。